Silver Spoon

ADHD(診断済)、料理が趣味。流産経験あり。妊活予定。

7w5d:コンサータ服用

できるだけ一人にならないようにして、明るく楽しく過ごしている。
ただ、ふとした時に涙が流れそうになるような、そんな感じ。

期待したり、諦めたりするけど、待つしかないよね、とのんびりと。


「海は好きだけど、お魚から人間にちゃんとならないとねえー」とか、たまーにそんなことをぶつぶつ呟いたりするけれど、別にいつもそんなことを話しているわけじゃない。
思いっきり甘やかされつつ、妊婦としてできるだけ安静にしている。
お弁当も詰めてもらい、朝ご飯も夕飯も上げ膳据え膳で、買い物も洗濯も私は最低限しかやっていない。
ベッドから家事をこなしてくれる人を見上げては、弱々しくお礼を言って、まるでこのまま死んでしまう人間のようで、自分がとんでもない勘違いをした大馬鹿なんじゃないかと思ってしまう。

通勤は楽だ。
満員電車でもないし、ドアtoドアで30分もしない。
会社でも、少しでも辛くなったら15分位横になったりしている。


ただ、仕事が酷いことになっていた。
山のように積み上げられた書類が整理できない。

注意欠陥が酷くなった感じで、机の周りには紙の山が大量に積み上げられ、書類の紛失におびえながら整理ができないでいる。
仕分けするという、ただそれだけの行為が出来なくて。

確かに苦手だが、調子が良いと「えいや」と頑張れが処理できるのに。
プロジェクトAの資料とプロジェクトBの資料とプロジェクトCの資料が、キーボードの前と左右と後ろとにごちゃ混ぜで置いてある。

周囲はいつものことだと気にしないでいてくれるし、特に何か言われることもない。
他の人たちの仕事の指示は出せている。
でも、自分の仕事が、タスク管理すら怪しい状態になっている。

ついには机の前にいるのも苦痛になって、昨夜パートナーと相談して、今日はコンサータを飲むことにした。

18mgを1錠。


元から週に1~2程度の服用で、仕事の整理や家の片づけをこなす時にしか飲んでいなかった。
でも、今のままでは仕事ができないというストレスと、このままいくと徹夜で仕事をこなさなければならなくなる未来と、整理できていない書類による大損害の可能性を考えて、飲むことにした。

お腹の子供のことがどうなろうと、来週の健診が終わったら一度、虎ノ門か成育の薬相談に行こう、と話した。

FDAでは、コンサータはカテゴリーCになっている。
ウィキペディア胎児危険度分類 (医薬品) - Wikipediaのページでは、カテゴリーCの訳と原文は以下の通り。

動物実験では胎児への有害作用が証明されていて、適切で対照のある妊婦への研究が存在しないもの。しかし、その薬物の潜在的な利益によって、潜在的なリスクがあるにもかかわらず妊婦への使用が正当化されることがありうる。
Animal reproduction studies have shown an adverse effect on the fetus and there are no adequate and well-controlled studies in humans, but potential benefits may warrant use of the drug in pregnant women despite potential risks.

オーストラリアの分類も気になって検索してみた。
コンサータのページは↓これ(英語)。
TGA eBS - Product and Consumer Medicine Information Licence

Use in pregnancy
Category B3

同じくウィキペディアのさっきのページに載っている、オーストラリアのカテゴリーB3の記述のは以下の通り。

制限された人数だけの妊婦や妊娠可能年齢の女性によって服用されており、それによって先天奇形の発症率の上昇や、そのほかの直接・間接の有害作用が確認されていない薬物。動物実験では胎児傷害の増加が確認されているが、臨床的なその重要性は不明確である。

もう少し具体的にみると、

Oral administration of methylphenidate to rabbits during the period of organogenesis has produced teratogenic effects at doses of 200 mg/kg/day, associated with systemic exposure (plasma AUC) approximately 5 fold that in humans receiving the maximal recommended dose. The exposure at the no-effect dose in rabbits (60 mg/kg/day) was less than human exposure. Teratogenic effects were not seen in rats at oral methylphenidate doses up to 75 mg/kg/day, associated with systemic exposure of approximately 20 fold that in humans receiving the maximal dose. Oral administration of methylphenidate to rats from early pregnancy until weaning was associated with maternal toxicity, reduced offspring weight and marginal alterations in neuromotor performance in offspring at a maternal dose of 30 mg/kg/day, approximately 3-6 fold the maximum recommended clinical dose on a mg/m2 basis. Oral administration of methylphenidate to juvenile male and female rats at doses of 12.5 mg/kg/day or greater from weaning through mating, pregnancy and lactation until offspring weaning was associated with reduced body weight gain and motor activity in males as well as reduced offspring weight and postnatal survival. The systemic exposure (plasma AUC) was 1 to 3 fold that expected in adults or children given the maximum recommended clinical dose, while the exposure at the no-effect dose was less than clinical exposure.
The safety of methylphenidate for use during human pregnancy has not been established, and no studies are available on the use of CONCERTA in pregnant women. CONCERTA should be used during pregnancy only if the potential benefit justifies the potential risk.

英語は苦手なので、ざっくり、グーグル翻訳で読み取れたところのメモ。

・兎の実験で、1日体重1キロにつき200mgの投与で催奇形性作用。
・兎の実験で、1日体重1キロにつき60mgの投与では影響がなかった。
・ラットの実験で、妊娠初期から母体に対する1日体重1キロにつき30mgの投与で、生まれた子供の体重減少、神経運動性能のわずかな変化。

間違っている可能性が高いので、あくまで参考程度に。

なんにせよ、最大推奨臨床用量の倍とか、かなりの量ではあるし、どのみち全て動物実験の結果でしかない。
子供のことは、全部受け入れるしかない。

私が生きなければ、お金を稼がなければ、どのみちちゃんと生かしてやることもできないのだから。
言い訳だとか、後悔するぞ、という自分の心の声はきちんと踏ん張って受け入れて、それでも、と言う。
周囲から何を言われても、それは関係のないことだ。
だれもなんの責任を取ってくれるわけじゃない。

そういえば、まあそもそも入籍せずにそれでも産もうと決めた時点で、そういうことだった。

仕事は一通りの整理が出来て、少し見通しが見えてきた。
気持ちがすっと楽になって、前向きになる。
やるしかない。