7w4d:深夜の体温の測り間違いと密やかな絶望感
明け方、5時過ぎにいつも、自動的に体温計を咥える習慣が出来ている。
たまにやるのだが、昨夜は夢うつつで深夜に体温を測っていた。
浮上する意識、暗い部屋。
体を起こさないように枕元を弄って、体温計を咥える。
それを待っていたかのように、寝ているのか起きているのかわからないパートナーが後ろから抱き締めてくる。
すぐにピーッと音がする。
そこで終わりにしてもいいのだが、より正確な温度が測れるように、次に音がするまで咥えつづける。
咥えながら寝てしまった。
ポロリと落ちる体温計。
36.60
ああ、基礎体温が下がってきた。
下がり切ったわけではないが、せいぜい36.7~8くらいで維持していたのに。
赤ちゃんが流れてしまったんだ。
本当に本当に。
やりきれない気持ちで見上げた時計が、深夜2時45分を差していた。
ああ、まだ測るべき時間じゃない。
そっと体温計の蓋を閉め、もう一度眠りにつく。
でも、基礎体温が下がってしまった、ということばかりが頭をぐるぐるする。
寝ているらしいパートナーに抱きついて、哀しみをこらえるうちにまた寝てしまった。
次に測ったのは、目覚ましの後だったか前だったか。
36.9台に戻っていて、少しほっとする。
でも別に心拍が止まっていても、ホルモンがまだ出続けていて高温期が続くのはよくあることだろう。
仕事が忙しいのが救いだ。
でも、全然進んでいない。
おそろしいことになっている。
もし心拍停止が確認されたら、コンサータを再開して片付けと整理をちゃんとしないと、書類の紛失とか酷いことになってそうだ。
ああ、心拍停止が確認された後、また1週間待たなきゃいけないのかな。
奇跡を信じるには、2週間は長すぎる。
せめてまだわからない、程度にぼやかされていたら、少なくともこの1週間は不安ながらも信じられたかもしれないのにな。
リスクをちゃんと説明するお医者さんなのかもしれないよ、と言われても、辛い。
どのみち辛いにしても、辛い時期は短い方が良いよ。